空き家の問題というと、
- 建物の老朽化
- 草木の繁茂
- 防犯上の不安
- 固定資産税
などが話題になることが多いでしょう。
しかし近年、全国各地で新たな問題として注目されているのが、「熊」と空き家の関係です。
空き家と熊被害の関係
近年、熊の出没や人身被害が全国的な問題となっています。
その原因は一つではありませんが、環境省は熊の出没対策として、住宅地や集落周辺にある柿や栗などの果樹、放置された果実といった「誘引物」の管理を重要な対策として挙げています。
実際に各地の自治体(秋田市など)では、管理されていない空き家が熊の棲みかになったり、敷地内の柿の木などの果実を目当てに熊が出没したりするおそれがあるとして、空き家所有者に対して適切な管理を呼びかけています。
柿の木が熊を呼び寄せることも
かつて実家の庭に植えられた柿の木や栗の木。
住んでいる間は毎年収穫していても、相続後に空き家となると手入れが行われなくなることがあります。
すると、熟した果実がそのまま残り、熊にとっては格好の餌場になります。
実際に、放置された果樹が熊を人里へ誘引する原因の一つになっていることが指摘されており、果樹の伐採や収穫を支援する自治体(富山市)もあります。
空き家問題は地域全体の問題
空き家を放置すると、
建物の劣化だけでなく、
- 雑草の繁茂
- 害虫や害獣の発生
- 不法侵入
- 野生動物の誘引
など、周辺住民にも影響が及ぶことがあります。
空き家は個人の財産ですが、その管理状況は地域環境にも大きく関わります。
相続した空き家を放置しないために
相続が発生すると、
「とりあえずそのまま」
になってしまうことは珍しくありません。
しかし、時間が経つほど管理は難しくなり、建物だけでなく敷地全体の問題へと発展していきます。
特に果樹がある場合は、建物だけでなく庭木の管理も重要です。
相続登記が終わっていない、今後どうするか決められないという場合でも、まずは現状を把握し、管理方法や活用方法を検討することが大切です。
空き家問題は、不動産の問題であると同時に、地域の安全の問題でもあります。
